赤線(読み)アカセン

精選版 日本国語大辞典 「赤線」の意味・読み・例文・類語

あか‐せん【赤線】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 赤い色の線。
    1. [初出の実例]「表尺の指針を分画鈑の赤線に、横尺の矢標を十五分画の位置に在らしむ」(出典:歩兵操典(1928)第五四五)
  3. あかせんくいき(赤線区域)」の略。→青線
    1. [初出の実例]「赤線がなくなると、性病がマンエンするという意見は」(出典:問答有用(1951‐61)〈徳川夢声〉菅原通済)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤線の言及

【赤線・青線】より

…太平洋戦争敗戦後の進駐軍の指示による行政区分。地図上に赤線あるいは青線をもって区分のかこみをつけたことから生じた名称。赤線とは特殊飲食店と称された,売春婦を置いて売春をさせる店が集まっていた地域である。…

【売春】より

…なお,〈からゆき〉と呼ばれた東南アジア方面への出稼売春婦の存在と,第2次大戦中に東洋各地の戦場に軍が従軍慰安婦による売春施設を設置したことは,近代史の一面を示す。戦後,占領軍の指示によって公娼制は廃止されたが,日本政府は直ちに特殊飲食店と名称を変えて存続を図り,それらの営業許可区域を赤線または青線で指定した(これを特飲街,赤線地帯などといった。〈赤線・青線〉の項目参照)。…

※「赤線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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