日本歴史地名大系 「赤薙山」の解説 赤薙山あかなぎさん 栃木県:日光市赤薙山女峰(によほう)山の東部に続き、日光市・今市市・塩谷郡栗山(くりやま)村境に位置する。標高二〇一〇・三メートル。東はキスゲ平を経て霧降(きりふり)高原。女峰山と一体を形成する成層火山で、古くはこの二山をもって男体山に対して女体山と考えられていた。中腹以上には薙(浸食された涸谷)がみられる。山頂には少彦名命を祀る赤薙山神社の石祠がある。「堂社建立記」には「閼伽擲山」とあって、玄長という行者が浄水をくんで登頂した時、化人が現れ、「閼伽水」を請うたので、浄水を山上に「擲」したということから山名が付けられたと記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報