起上(読み)おきあがる

精選版 日本国語大辞典 「起上」の意味・読み・例文・類語

おき‐あが・る【起上】

〘自ラ五(四)〙
① 横たわった状態から、からだを起こす。
※竹取(9C末‐10C初)「国のつかさまうでとぶらふにもえおきあがり給はで」
② すわったり腰かけたりしている状態から立ち上がる。
※普請中(1910)〈森鴎外〉「渡辺は無意識に微笑を粧ってソファから起き上がって」
③ 心の中に湧き起こってくる。
津軽の野づら(1935)〈深田久彌〉あすならう「急に心にたまった苦が起き上ってきた」

おき‐あがり【起上】

浮世草子好色一代男(1682)一「小箱をさがし、芥(けし)人形、おきあがり、雲雀笛を取そろえ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報