超深層学術ボーリング(読み)ちょうしんそうがくじゅつボーリング(英語表記)superdeep scientific drilling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超深層学術ボーリング」の意味・わかりやすい解説

超深層学術ボーリング
ちょうしんそうがくじゅつボーリング
superdeep scientific drilling

可能なかぎり深い掘削孔を掘り,地下深部の状態や物質を直接観測しようとする試み。地震波速度構造など地球物理学的観測データに基づいた地下深部の構造に関するモデルの検証のためにも重要である。外国では旧ソ連が過去 20年間コラ半島で掘削を続け,12kmの深部に到達しているほか,ドイツでは KTB (大陸深層ボーリング) を行なっており,現在 5kmまで達している。アメリカでは過去にモホロビチッチ不連続面 (モホ面) までの掘削を計画したが,経済的な問題から中止された。日本でも超深層学術ボーリングを行おうという計画があるが,具体的な実施のめどは立っていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android