超臨界圧ボイラー(読み)ちょうりんかいあつボイラー

百科事典マイペディア 「超臨界圧ボイラー」の意味・わかりやすい解説

超臨界圧ボイラー【ちょうりんかいあつボイラー】

水の臨界圧以上の高圧蒸気発生装置。超臨界圧では,水は加熱によって沸騰を伴わず連続的に過熱蒸気に変化する。このためドラムで気水分離をする方法はとれないので,貫流ボイラー形式となる。火力発電所で利用されている。→ボイラー火力発電

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世界大百科事典(旧版)内の超臨界圧ボイラーの言及

【ボイラー】より

…その最大の用途は,火力発電所で発電機を駆動している蒸気タービンへの蒸気の供給である。ただし最近の火力発電所のボイラーでは水の臨界圧を超す高圧が採用されており,ボイラー内で水が水蒸気に変わるという相変化(沸騰boil)はもはや起こらず,ボイラーという語義になじまないが,この場合も従来の呼称のまま超臨界圧ボイラーと呼んでいる。その他の用途として,大出力の舶用推進機関には蒸気タービンが適しており,この場合には船にボイラーを搭載する。…

※「超臨界圧ボイラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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