超臨界圧ボイラ(読み)ちょうりんかいあつボイラ(その他表記)super-critical pressure boiler

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超臨界圧ボイラ」の意味・わかりやすい解説

超臨界圧ボイラ
ちょうりんかいあつボイラ
super-critical pressure boiler

流体の臨界圧力以上の蒸気発生装置。超臨界圧では,沸騰現象は起らず,水を加熱すると連続的に過熱蒸気に変化する。この方式では普通のボイラ胴は不要であるが,給水の厳密な処理が必要であり,給水やボイラ内の循環を調整するための多くの耐熱鋼管を必要とする。超臨界圧ボイラを利用した発電超臨界圧火力発電である。蒸気条件が高温高圧であるので,単位発電量に対する熱消費率が少い特徴があり,日本でも出力が 450MW以上の大容量の場合は,ほとんど圧力 246 kgf/cm2 ,温度 566℃の超臨界圧ボイラが採用されている。

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