越中島新田(読み)えつちゆうじましんでん

日本歴史地名大系 「越中島新田」の解説

越中島新田
えつちゆうじましんでん

[現在地名]江東区牡丹ぼたん一丁目・古石場ふるいしば一丁目など

越中島町南東にある村。宝暦年間(一七五一―六四)干潟で葭・萱が生茂る場所を禅僧曾融と越中島の商人平助が幕府の許可を得て埋立てた。「風土記稿」によれば広さは東西八〇間・南北四〇間。同七年六月に検地をうけ反別一町余・高六石余。西葛西にしかさい領新田筋に所属。幕府領で家数一。安永八年(一七七九)には一円上野高崎藩松平(大給)家の抱地となり、天明六年(一七八六)には阿波徳島藩松平(蜂須賀)喜昭内室の所有となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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