越智キヨ（読み）オチ キヨ

20世紀日本人名事典

越智 キヨ
オチ キヨ

明治〜昭和期の家政学者 平安女学院講師。

生年

明治10(1877)年11月28日

没年

昭和31(1956)年11月24日

出生地

山口県萩市

学歴〔年〕

女子高等師範学校〔明治36年〕卒

経歴

明治28年に山口県師範学校を卒業し、小学校訓導となる。のち東京の女子師範学校に学び、36年に卒業ののち同校教諭を経て37年からタイ王国の教育顧問を務めた。帰国後、42年に奈良女子高等師範学校助教授(のち教授)として家政学を担当。大正9年には文部省より派遣されて欧米を視察し、イギリス・アメリカ・フランス・ドイツを巡って12年に帰国した。その後、奈良女子高等師範学校教授に復職したほか、大阪府立大手前高等女学校・同志社女子専門学校・平安女学院などの講師を歴任。また、高等女学校用の教科書執筆も手がける。著書に「新時代家事教本」「家事新講」「日本料理」などがある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

越智キヨ おち-キヨ

1877－1956　明治-昭和時代の家政学者。
明治10年11月28日生まれ。37年シャム(現タイ)の教育顧問,42年奈良女高師(現奈良女子大)助教授,のち教授。大正9年文部省在外研究員となり,欧米諸国を歴訪。帰国後奈良女高師教授に復し,教科書ほかおおくの本をかいた。昭和31年11月24日死去。78歳。山口県出身。女子高等師範(現お茶の水女子大)卒。著作に「新時代家事教本」など。

出典　講談社