越来村(読み)ぐいーくむら

日本歴史地名大系 「越来村」の解説

越来村
ぐいーくむら

[現在地名]沖縄市越来ごえく一―三丁目・城前町しろまえちよう住吉すみよし一丁目・八重島やえしま一―三丁目・美里みさと一―三丁目・同五丁目・嘉間良かまら一―三丁目・嘉良川からかわ

現沖縄市域のほぼ中心部、ジャーガル土壌地帯にあり、胡屋ごやの丘陵地帯に源を発する比謝ひじや川が北へ流れる。村内を宿道(東海道)が通る。越来ぐいーく間切に属し、いわゆる間切同村である。越来は「おもろさうし」巻二の三二に「こゑくもりくすく」、同書巻二の三四に「こゑくあやみや」などとみえる。だが当村は絵図郷村帳に「はへ原村」、琉球国高究帳には南風原ふえーばる村と記される。名称変更時期ははっきりしないが、「琉球国由来記」以降の史料には越来村と表記されているようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の越来村の言及

【沖縄[市]】より

…沖縄県,沖縄島(本島)中部,那覇市の北方22kmに位置する市。琉球王朝時代には越来間切(ごえくまぎり)を基盤に越来城が築かれていたが,首里王府の新政策によって,1666年(寛文6)越来間切と美里間切に分離し,1908年特別町村制の施行で,越来村,美里村に改称した。56年6月越来村はコザ村と改称し,翌月市制を施行した。…

※「越来村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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