越鳥南枝に巣をくい胡馬北風に嘶う(読み)えっちょうなんしにすをくいこばほくふうにいばう

精選版 日本国語大辞典 の解説

えっちょう【越鳥】 南枝(なんし)に巣(す)を=くい[=かけ]胡馬(こば)北風(ほくふう)に=嘶(いば)う[=いななく]

  1. ( 中国南方の越の国から渡って来た鳥は樹木南側の枝に巣をつくり、北方の胡の国からきた馬は、北風が吹いてくると故郷をなつかしんでいななくという「文選」の古詩から ) 故郷の忘れがたいことや、故郷を恋い慕うことにいう。
    1. [初出の実例]「胡馬非北風嘶。越鳥非南枝巣。雖誠禽獣猶思郷土」(出典本朝文粋(1060頃)一三・為奝然上人入唐時為母修善願文〈慶滋保胤〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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