足堅・足固(読み)あしがため

精選版 日本国語大辞典 「足堅・足固」の意味・読み・例文・類語

あし‐がため【足堅・足固】

〘名〙
① 足を丈夫にするために、歩行にならすこと。あしならし。〔和訓栞(1777‐1862)〕
床下で、柱の間にとりつける横木。また、腰かけの脚や柱の下などを支えたり補強したりするもの。
明月記‐寛喜二年(1230)四月一二日「夕立柱、打足固了」
蹴鞠(けまり)のときに酒や湯漬けなどを出すこと。
※京極大草紙(室町後)鞠の式法之事「鞠をあそばす内に、酒にても或はそうめん湯づけにても有をば、足かためといふなり」
④ 物事の準備または基礎をしっかりさせること。地がため。
※海と毒薬(1957)〈遠藤周作〉一「F市の西部軍と結びついて足がためを前からしていたからだ」
柔道レスリングなどの固め技の一つ。相手の脚部の関節を痛めつけ、または脚部を用いて相手の自由を奪うわざ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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