普及版 字通 「跂」の読み・字形・画数・意味
跂
11画
[字訓] つまだつ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(支)(し)。に伎・岐(き)の声がある。〔説文〕二下に「足、指多きなり」と六指ある意とするが、企と声義近く、企はつまだつときの側身形、跂はその足指をいう。伎・岐は傾く姿勢、そばだつ形をいう字である。
[訓義]
1. つまだつ。
2. あし、あしくび。
3. むつゆび。
4. 跂跂、くねりながら行くさま。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕跂 鹿乃乎止利阿之加久曾(鹿のをどりあし(がく)ぞ) 〔名義抄〕跂 シリウタク・カノヲドリアリクゾ・ノボル・ススム・クハダツ・フム・ソバダツ・ナヅム
[語系]
跂gie、奇kiai、企khiは声義に通じ、高くそばだって、不安定な意を含むようである。
[熟語]
跂跂▶・跂▶・跂▶・跂行▶・跂坐▶・跂趾▶・跂▶・跂踵▶・跂想▶・跂足▶・跂望▶
[下接語]
跂・基跂・跂・県跂・蹇跂・跂・翼跂・離跂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報