跼る(読み)セグクマル

デジタル大辞泉 「跼る」の意味・読み・例文・類語

せ‐ぐくま・る【×跼る】

[動ラ五(四)]《古くは「せくぐまる」》からだを前へかがめ、背を丸くする。かがまる。
「唯でさえ猫背なのを、一層寒空の下に―・って」〈芥川芋粥

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関連語 自動詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「跼る」の意味・読み・例文・類語

せ‐くぐま・る【跼】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 後世「せぐくまる」とも ) 身を前にかがめ、背をまるくする。こごむ。せくぐむ。
    1. [初出の実例]「天に跼(セククマリ)、地(あみ)に蹐(ぬきあしにふ)みて敦(あつ)く神祇を礼びたまひけり」(出典:日本書紀(720)推古一五年春二月戊子(北野本訓))
    2. 「唯でさへ猫背なのを、一層寒空の下に背(セ)ぐくまって」(出典:芋粥(1916)〈芥川龍之介〉)

跼るの語誌

「背」と「くぐまる」が熟した語だが、中世末ごろからセグクマル・セクグマルの両形が見えるようになる。

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