普及版 字通 「踞(漢字)」の読み・字形・画数・意味
踞
15画
[字訓] こしかける・うずくまる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は居(きよ)。居の初文は。祖祭のとき尸(かたしろ)が几(き)(机)に腰かけている形。そのような姿勢で居ることをいう。膝を立てて坐るを踞(そんきよ)、両足を前に出して坐るを箕踞(ききよ)という。居は尸が尊厳を保つ姿勢であるので、倨と通用し、倨傲の意となる。
[訓義]
1. 几の上に坐する、こしかける。
2. うずくまる、足を出してすわる。
3. 倨と通じ、おごる。
4. 鋸と通じ、のこぎり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕踞 シリウタク・シリウケヲリ・シリソク・ウヅクマル・オゴリ・ウズヰ/踞 ウヅクマリヰル
[語系]
踞・倨kiaは同声。〔説文〕八上に「倨は不なり」とみえる。〔史記、生(れきせい)伝〕に、高祖が「牀に倨して」生を見ることを、〔漢書、食其(れきいき)伝〕には「牀に踞して」に作る。
[熟語]
踞鞍▶・踞▶・踞傲▶・踞廁▶・踞肆▶・踞牀▶・踞▶
[下接語]
夷踞・箕踞・狗踞・虎踞・傲踞・踞・盤踞・狼踞
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報