箕踞(読み)キキョ

デジタル大辞泉 「箕踞」の意味・読み・例文・類語

き‐きょ【××踞】

[名](スル)《その姿勢に似ているところから》両足を前へ投げ出して座ること。箕坐きざ

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精選版 日本国語大辞典 「箕踞」の意味・読み・例文・類語

き‐きょ【箕踞】

  1. 〘 名詞 〙 ( そのかっこうが箕(み)の形に似ているところから ) 両足をなげ出してすわること。足を伸ばし広げてすわること。箕坐(きざ)
    1. [初出の実例]「慠然箕踞 莞爾微笑」(出典:三教指帰(797頃)中)
    2. 「或年暑に苦み、柱によりて箕踞す」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)一)
    3. [その他の文献]〔漢書‐陳余伝〕

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普及版 字通 「箕踞」の読み・字形・画数・意味

【箕踞】ききよ

両足を前に伸ばして坐る。〔史記、張耳陳余伝〕趙王夕袒(はだぬ)ぎ、(こうへい)(袖からげ)して、自らを上(たてまつ)り、禮甚だし。子壻の禮り。高箕踞して詈り、甚だ之れを慢易(まんい)す。

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世界大百科事典(旧版)内の箕踞の言及

【胡床】より

…中国の古代における座法は,後の時代のごとく倚座ではなく,日本と同じく平座が普通であった。敷物などの上に危座(正座),箕踞(ききよ)(なげあし),蹲踞(そんきよ)(たてひざ),趺座(あぐらかき)したのである。礼儀にかなった座法は危座であった。…

※「箕踞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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