旺文社世界史事典 三訂版 「軍管区制」の解説
軍管区制
ぐんかんくせい
thema
全領土をいくつかの軍管区に分け,文武両権をもつ長官を派遣し,移住させた指揮下の兵士には兵士保有地を給し,世襲的軍事義務を課した。屯田兵制による軍政ともいえる。7世紀以降,ササン朝やイスラーム勢力,ブルガール人に対抗するために採用され,古代末期からの大土地所有制の発展を抑え,自由農民を創出して帝国の防衛にあたらせようとするものであったが,10世紀以降衰えた。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報