軒を争う(読み)ノキヲアラソウ

デジタル大辞泉 「軒を争う」の意味・読み・例文・類語

のきあらそ・う

軒を並べる」に同じ。
「―・ひし人のすまひ」〈方丈記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軒を争う」の意味・読み・例文・類語

のき【軒】 を 争(あらそ)

  1. 草などが高く伸びて軒をおおい、すきもなく生い茂る。
    1. [初出の実例]「しげき蓬は、のきをあらそひて生ひのぼる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)
  2. 軒と軒とが重なり合うように家が建てこむ。人家の密集している様子のたとえ。軒をきしる。軒を並べる。軒をつらねる。
    1. [初出の実例]「のきをあらそひし人のすまひ、日を経つつ荒れゆく」(出典:方丈記(1212))

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