デジタル大辞泉 「転げる」の意味・読み・例文・類語 ころ・げる【転げる】 [動ガ下一]1 「転がる1」に同じ。「―・げるようにして坂をかけおりる」2 「転がる2」に同じ。「つまずいて―・げる」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「転げる」の意味・読み・例文・類語 ころ・げる【転】 〘 自動詞 ガ下一段活用 〙① =ころがる(転)①[初出の実例]「きえし身のむかしをかたるおろかさをころげてや笑ふはちす葉の露」(出典:滑稽本・大千世界楽屋探(1817)口絵)「蹶然(むっく)と起上る。転げるやうに部屋を駆出る」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)② =ころがる(転)②[初出の実例]「右に転(まろ)び左に輾(コロ)げ」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉三)③ =ころがる(転)③[初出の実例]「彼は横に転(コロ)げて新聞を見て居た」(出典:一家内の珍聞(1904)〈国木田独歩〉)④ =ころがる(転)④⑤ =ころがる(転)⑤[初出の実例]「其処に転げてある苔むしたる石を払って腰をかけ」(出典:ありのすさび(1895)〈後藤宙外〉三)⑥ ( 「ころげてくる」の形で ) 予期しなかった幸運がやってくる。ころがりこむ。[初出の実例]「彼はその幸運が自分のところへ転げてくるなどとは」(出典:村の次男(1934)〈和田伝〉六)⑦ ( 「ころげてくる」の形で ) 生活に困ったりして、他の家に入り世話になる。ころがりこむ。[初出の実例]「友だちであるわたしのところ、下谷車坂の借間の二階にころげて来たのがこの一月末」(出典:普賢(1936)〈石川淳〉一)⑧ 声や音が流れる。[初出の実例]「蓄音器の『東京行進曲』と『浪花小唄』が、代り番こにまはって、豚の油の匂ひの中に女の声がころげてゐた」(出典:浅草(1931)〈サトウ・ハチロー〉不良少年懺悔録) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例