転炉鋼(読み)てんろこう(その他表記)converter steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「転炉鋼」の意味・わかりやすい解説

転炉鋼
てんろこう
converter steel

転炉でつくられた鋼。ベッセマー法 (酸性転炉法) ,トマス法 (塩基性転炉法) ,LD法 (純粋な酸素を吹込んで精錬する方法) などによって製造され,それぞれベッセマー鋼,トマス鋼,LD鋼と呼ばれるが,今日,市場に出回っているのは LD鋼が主体である。窒素リン,酸素の含有量がきわめて低く,良質で,ストリップミル薄板をつくるのに適する。

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世界大百科事典(旧版)内の転炉鋼の言及

【平炉】より

… 現代の製鋼法は転炉法,平炉法,電気炉法に大別される。1960年ころまでは,平炉鋼の品質は転炉鋼に比べて一般に優良であった。とくに酸性平炉鋼は原料も精選されているので,いっそう良質であった。…

※「転炉鋼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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