LD法(読み)エルディーホウ

デジタル大辞泉 「LD法」の意味・読み・例文・類語

エルディー‐ほう〔‐ハフ〕【LD法】

オーストリアリンツ(Linz)とドナビッツ(Donawitz)にある製鉄所工業化された、転炉製鋼法の一。溶けた鋼に酸素を吹きつけて精製する。純酸素転炉法

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精選版 日本国語大辞典 「LD法」の意味・読み・例文・類語

エルディー‐ほう‥ハフ【LD法】

  1. 〘 名詞 〙 酸素上吹(うわぶき)転炉法のこと。炉の表面に上から高圧の酸素ガスを吹きつけて、銑鉄から鋼をつくる方法

LD法の補助注記

この方式工場ができたオーストリアの都市、リンツ(Linz)とドナビッツ(Donawitz)に因む。

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世界大百科事典(旧版)内のLD法の言及

【鉄】より

…しかし製鋼法で成功し,1952年オーストリアで純酸素上吹転炉法が工業化された。リンツとドナビツの両製鉄所で発明が実施されたので頭文字をとってLD法と呼ばれている。従来の空気転炉法の熱的不足と窒素含有の質的欠点とが克服され,平炉鋼に匹敵する質の鋼を製造できることが証明され,以来急速に平炉に代わって世界に普及した。…

【転炉】より

…転炉の大きさは1回に精錬できる鋼の量で表し,何t転炉などと呼ぶ。 転炉製鋼法は,1856年イギリスのH.ベッセマーが得た特許が発祥で,ほかにトーマス法,LD法,OBM,複合吹錬法などがあって,時代によりそれぞれの役割を果たしてきた。ベッセマー法は酸性底吹転炉法とも呼ばれている。…

※「LD法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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