農業生産指数(読み)のうぎょうせいさんしすう

改訂新版 世界大百科事典 「農業生産指数」の意味・わかりやすい解説

農業生産指数 (のうぎょうせいさんしすう)

農業生産の動向を表すために,各種農産物の生産数量を基準時の生産額をウェイトにして加重平均してつくる,ラスパイレス型の数量指数。この指数農林省(現,農林水産省)がはじめて作成したのは1933年で,農産物84品目について,1924-29年の5ヵ年の平均生産量を基準とし,その後の各年の生産量の動向を表示するものであった。現在の農業生産指数は,畜産物を含めて154品目に関するラスパイレス数量指数である。ウェイトとしては基準年の品目別生産額が用いられているが,基準年は5年ごとに変更され,連鎖指数の形で接続されている。1995年基準指数では,耕種のウェイトが0.7540でうち米が0.3085,畜産のウェイトが0.2452,養蚕が0.0008である。なお別に〈林業生産指数〉(21品目),〈水産業生産指数〉(130品目)があり,これら三つを総合するものとして〈農林水産業生産指数〉がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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