農民年金(読み)のうみんねんきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農民年金」の意味・わかりやすい解説

農民年金
のうみんねんきん

農業者年金制度ともいう。自営農業者の老後を保障するための農民老齢年金と,農地流動化による農業改造政策を促進させるねらいをもった離農年金という2つの性格をもつ。後者の目的は経営権委譲を早めることによって,経営主の若がえりや第三者への農地売却,貸付けを進めることにある。年金制度設立への動きが具体化したのは 1967年で,農林省に農民年金問題研究会が設けられて検討が開始された。これを受けて翌年,厚生省国民年金審議会農民年金専門部会がさらに具体案の作成に取組み,70年度予算に計上され,71年1月に発足した。

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