込入(読み)こみいる

精選版 日本国語大辞典 「込入」の意味・読み・例文・類語

こみ‐い・る【込入】

[1] 〘自ラ五(四)〙
① 人や物などが大量に流れ込む。むりやりに、力ずくで入り込む。押し入る。侵入する。
太平記(14C後)一「後陣の大勢二千余騎、二の関(きど)よりこみ入って」
※室町殿日記(1602頃)七「東西の町へ水かさまさりて、洪水こみ入ければ」
② 混雑する。入りまじる。
③ 種々の要素が入りまじっていて物事が複雑である。もつれる。
談義本・当風辻談義(1753)四「おれは浄瑠璃不案内ゆへ込(コミ)いった訳はしらぬが」
[2] 〘他ラ下二〙 たくさんのものを力ずくで押し込む。
※春日記録‐文明一五年(1483)六月二三日「郷人をいこめて竹屋へこみ入へき由申て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android