近世邦楽年表(読み)きんせいほうがくねんぴょう

改訂新版 世界大百科事典 「近世邦楽年表」の意味・わかりやすい解説

近世邦楽年表 (きんせいほうがくねんぴょう)

江戸時代の邦楽各流の年表。東京音楽学校編,主として黒木勘蔵の手によって成る。第1巻〈常磐津富本・清元之部〉,第2巻〈江戸長唄 付大薩摩浄瑠璃之部〉,第3巻〈義太夫節之部〉から成り,1912年,14年,27年に刊行。江戸時代音曲の主要流派の,劇場における上演を記録する。上演年月,劇場名,曲目,出演者名など,興行の基本事項の記録が中心である。〈義太夫節之部〉は《義太夫年表》近世篇によって全面的に改訂されたが,1,2巻はなお研究上の利用価値が高い。74年復刻版が出ている。
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世界大百科事典(旧版)内の近世邦楽年表の言及

【六合新三郎(六郷新三郎)】より

…演奏家であるとともに邦楽の故実家,研究家としても著名。とくに東京音楽学校(東京芸術大学音楽学部の前身)邦楽調査掛の嘱託員として,《近世邦楽年表》の編纂に貢献した。(7)7世 6世の門弟で前名5世新右衛門。…

※「近世邦楽年表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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