江戸長唄(読み)エドナガウタ

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 江戸歌舞伎の伴奏として発達した三味線音楽。元祿(一六八八‐一七〇四)に始まるが、享保(一七一六‐三六)以後に完成。文化(一八〇四‐一八)以後に全盛期を迎え、この頃には歌舞伎から離れた単独の歌曲も生まれ、明治以後、広く普及した。長唄。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕

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世界大百科事典内の江戸長唄の言及

【長唄】より

…なお,地歌の細分類名称として〈長歌(ながうた)〉という分類もあるが,歌舞伎音楽の〈ながうた〉とは直接の関係はない。歌舞伎における〈長歌〉という言葉の成立は,はっきりせず,古くは〈小歌〉〈鼓歌〉などに対するものでもあり,また〈江戸長歌(唄)〉〈大坂長歌(唄)〉〈京長歌(唄)〉などの区別もあり,かなり後代までこうした芝居小屋所在の地名を冠する習慣が行われたようであるが,明治以降は〈江戸長唄〉で代表させるようになり,それを〈長唄〉と略称することが一般的となった。【平野 健次】
[沿革]
 お国歌舞伎時代(17世紀初期)の舞踊は能の四拍子(太鼓,大鼓,小鼓,笛)を伴奏楽器としていたが,お国歌舞伎を模倣した女歌舞伎(1629年禁止)の時代になると三味線が演奏されている。…

※「江戸長唄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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