近江国絵図(読み)おうみのくにえず

日本歴史地名大系 「近江国絵図」の解説

近江国絵図
おうみのくにえず

紙本著色

写本 滋賀県立図書館

解説 元禄一〇年写の国絵図は正保元年に幕府が命じて作成させたものの写で、いわゆる正保国絵図(五三二×三三五センチ)。元禄一四年のいわゆる元禄国絵図(五三四×三四八センチ)は幕府に提出した写か控で、正保国絵図より山・寺社が簡略に描かれる。天保八年の墨書をもつ天保国絵図(五〇四×三三一センチ)は天保二年に改訂を意図したものに関連すると考えられ、前二者より著しく簡略化されている。近江の国絵図の作製彦根膳所水口三藩が担当したとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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