返遣(読み)かえしやる

精選版 日本国語大辞典 「返遣」の意味・読み・例文・類語

かえし‐や・る かへし‥【返遣】

〘他ラ四〙 物や人を、もと場所にもどす、また、行かせる。送り帰す。帰らせる。
万葉(8C後)一五・三六二七「海神(わたつみ)手纏(たまき)の玉を 家づとに 妹にやらむと 拾(ひり)ひ取り 袖には入れて 可敝之也流(カヘシヤル) 使なければ」
源氏(1001‐14頃)玉鬘「着てみればうらみられけり唐衣かへしやりてん袖を濡らして」

かえし‐おこ・す かへし‥【返遣】

〘他サ下二〙 かえしてよこす。送りかえす。
大和(947‐957頃)一六七「この衣をみな着破りて、かへしおこすとて、それに、雉・雁・鴨をくはへておこす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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