退状(読み)どきじょう

精選版 日本国語大辞典 「退状」の意味・読み・例文・類語

どき‐じょう‥ジャウ【退状】

  1. 〘 名詞 〙 離縁状。多く、妻が書く離縁状をいう。のきじょう。
    1. [初出の実例]「とが人のわれじゃによって、妹迄なんぎする。それでさっきに、妹にとく心さして、どき状が書して有。コレ是を見い」(出典:浄瑠璃・近頃河原達引(おしゅん伝兵衛)(1785)中)

のき‐じょう‥ジャウ【退状】

  1. 〘 名詞 〙 縁切り書状。どきじょう。
    1. [初出の実例]「この文は、こりゃ退(ノ)き状(ジャウ)ぢゃが、真実退くか」(出典歌舞伎宿無団七時雨傘(1768)切幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android