送出(読み)おくりだし

精選版 日本国語大辞典 「送出」の意味・読み・例文・類語

おくり‐だし【送出】

〘名〙
① 送り出すこと。
煙管(1953)〈阿川弘之〉「公儀献上松茸の送り出しは、太田の秋の年中行事であった」
② 特に、劇場で、出演者などが舞台に並んであいさつをし客を送り出すこと。
※漫談集(1929)見習諸勇列伝の巻〈徳川夢声〉「お正月興行の送(オク)り出(ダ)し〈略〉の時なぞは」
相撲のきまり手の一つ。飛び違うか、いなすかして、相手が背を見せたとき、これを土俵の外に押し出し、または突き出すわざ。〔現代文化百科事典(1937)〕

おくり‐だ・す【送出】

〘他サ五(四)〙
① 出て行くのを送る。
人情本・春色恵の花(1836)二「藤さんを大門までおくり出してしまって来ないとわるいから」
品物を手許から他へ運び出す。送付する。
※不思議な鏡(1912)〈森鴎外〉五「新版の本を荷造して送り出す所がある」
③ 相撲で、相手の背を押して土俵の外へ出す。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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