逆六(読み)ぎゃくろく

精選版 日本国語大辞典 「逆六」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐ろく【逆六】

  1. 〘 名詞 〙 日本音階作り方に関する用語。逆に六段下がること。順に八段上がることを「順八(じゅんぱち)」というのに対する。宮から順に八段上がると徴(ち)が生じ、徴から逆に六段下がって商の音が生じる。これを繰り返して高さの順に整理すると、宮、商、角、徴、羽の五音が生じる。〔わらんべ草(1660)〕

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関連語 名詞

世界大百科事典(旧版)内の逆六の言及

【三分損益】より

…三分損益法は中国では周代の末にはすでに行われ,漢代に至って発達し,以後近代に至るまで音律算定の基礎となっている。日本では三分損益を〈順八逆六〉と呼ぶこともあるが,〈順八〉が三分損一に,〈逆六〉が三分益一に当たる。音律【三谷 陽子】。…

※「逆六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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