化学辞典 第2版 「逆抽出」の解説
逆抽出
ギャクチュウシュツ
back-extraction
溶媒抽出において,有機相に抽出した物質を溶媒から取り出す操作(ストリッピング)のうちで,とくに水相に移す操作を逆抽出という.目的成分を水相に移すだけでなく,この操作によって分配の段階が多くなるので,選択性を向上させることができる.高度の分離が要求される放射化分析における除染化学などにおいて,しばしば用いられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報