最新 地学事典 「透光帯」の解説
とうこうたい
透光帯
photic zone
海洋表層において太陽光が届く範囲の水深。有光層とも。生物の感光限界までの深さで,光合成による基礎生産が行われる。基礎生産による濁度の違いを反映して,海域によって水深が異なり,透明度が比較的高い遠洋域では最大水深200m程度。透光帯または有光層のうち,特に最表層で太陽光が十分に供給され,合成による有機物生産が呼吸による分解を上回る水深数十m程度(最大水深100m程度)までの部分を真光層もしくは多光帯(euphotic zone)と呼ぶ。この真光層を有光層と呼ぶこともある。また,その下位の部分を少光帯もしくは透光層(disphotic zoneまたはdysphotic zone)と呼ぶこともあり,用語の使用には注意が必要。
執筆者:黒田 潤一郎
参照項目:有光層

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

