精選版 日本国語大辞典の解説
〘名〙
① 江戸時代、旅行者が携帯した関所通行の証明書。関所通手形。通行手形。通(とおり)切手。
※俳諧・大坂檀林桜千句(1678)第二「箱根は越うか旅の秋風〈由平〉 月に雁とをり手形をあらためて〈如昔〉」
② 薩摩藩で、他国に牛馬の売出しを許可する際、牛馬役が携えてきた除証文、札と引換えに往来状とともに下付した手形をいう。
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