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速玉之男神 はやたまのおのかみ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

速玉之男神 はやたまのおのかみ

日本書紀」にみえる神。
伊奘諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに)の伊奘冉尊(いざなみのみこと)をおとずれたとき,みないでほしいといわれたその姿をみてしまい,離縁することになった。その約束をかためるためにはいた唾(つば)から生まれた神。唾を約束をかためる意につかうことは,海幸・山幸の神話にもみえる。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

速玉之男神

『日本書紀』の神話に登場する唾の神。絶命して黄泉国へ去った伊奘冉(イザナミ)を連れ戻しにいった伊奘諾は,見ないでくれといわれたイザナミを見てしまい,喧嘩して妻と別れることになったが,その別れ際に唾を吐いた。その唾を吐く神をハヤタマノオと呼び,(両神の関係を)掃う神を泉津事解之男と呼ぶ,とある。この説明に通じる話には,失った釣り針を求めて海宮へいった山幸が,口に含んだ首飾りの玉とともに唾を容器の中に吐き入れると,玉は容器から離れなくなったと語る『古事記』の海幸,山幸の神話がある。これらは,唾を吐くことが契約を強固にするという発想を反映するものと考えられている。誓約の際に唾,爪などを相手に渡す習俗が海外にあることが知られているが,唾がわざわざハヤタマノオという名を与えられているのは,日本のこの習俗が強固だったことを示すものか。

(佐佐木隆)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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