海幸(読み)ウミサチ

デジタル大辞泉 「海幸」の意味・読み・例文・類語

うみ‐さち【海幸】

海でとれる獲物海藻魚介類などの海産物。うみのさち。⇔山幸やまさち
海の獲物をとる力をもった道具。⇔山幸
「―を以ちて魚釣らすに、かつて一つの魚も得給はず」〈・上〉
[類語]水産物海産物海の幸シーフード

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精選版 日本国語大辞典 「海幸」の意味・読み・例文・類語

うみ‐さち【海幸】

  1. 〘 名詞 〙 海の獲物を得る力をそなえた道具。また、それをもちいて獲物をとることや、とれた獲物。うみのさち。⇔山幸
    1. [初出の実例]「爾(ここ)火遠理命(ほをりのみこと)、海佐知(ウミサチ)を以ちて魚を釣らすに」(出典古事記(712)上)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「海幸」の解説

海幸 うみさち

火照命(ほでりのみこと)火闌降命(ほのすそりのみこと)

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世界大百科事典(旧版)内の海幸の言及

【隼人】より

…《日本書紀》では刺領布(さしひれ)とされるが,領布も訶理(苅)すなわち剣も鎮魂の呪具にちなむもので,隼人が強力な邪霊鎮魂の呪能を持つ部族と考えられていたことを示している。神代紀には,火酢芹(ほすせり)命(海幸)が弟の山幸に敗れて伏罪したとき,みずから狗人(いぬひと)と称したといい,〈火酢芹命の苗裔,諸の隼人ら,今に至るまで天皇の宮墻の傍を離れずして,代(よよ)に吠ゆる狗して奉事(つかえまつ)る者なり〉とある。律令時代にも,隼人は隼人司の管掌下にあり,吠声して宮廷守護に当たった。…

※「海幸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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