速贄(読み)ハヤニエ

デジタル大辞泉 「速贄」の意味・読み・例文・類語

はや‐にえ〔‐にへ〕【速×贄】

百舌もずの速贄
初物供え物一説に、急ぎの供え物の意とも。
御代みよみよ、島の―たてまつる時に」〈・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「速贄」の意味・読み・例文・類語

はや‐にえ‥にへ【速贄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 急ぎの便の供え物の意か。一説に、「速」と「初」とは意が通じ、初物の供え物の意とする。
    1. [初出の実例]「是を以て御世に島の速贄(はやにへ)献れる時」(出典古事記(712)上)
  3. 百舌(もず)が蛙や蜥蜴(とかげ)などを捕えて、木の枯れ枝に刺しておくもの。→百舌の速贄。〔俳諧・俳諧小筌(1794)〕

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