デジタル大辞泉 「百舌」の意味・読み・例文・類語 もず【百=舌/×鵙/百=舌=鳥】 1 モズ科の鳥。全長約20センチ。雄は頭部が赤茶色で目を通る黒い帯があり、背面は灰褐色、下面は淡褐色。雌は全体に褐色。くちばしは鋭い鉤かぎ状をし、小動物を捕食。秋になると、獲物を木の枝などに突き刺して速贄はやにえを作る習性があり、また、長い尾を振りながらキイキイキチキチと鋭い声で高鳴きをする。平地や低山の林縁で繁殖。もずたか。《季 秋》「かなしめば―金色の日を負ひ来/楸邨」2 スズメ目モズ科の鳥の総称。チゴモズ、アカモズは夏鳥として、オオモズは冬鳥として日本に渡来。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「百舌」の意味・読み・例文・類語 もず【百舌・鵙・百舌鳥】 〘 名詞 〙 モズ科の鳥。全長約二〇センチメートル。頭頂は赤褐色で黒色の過眼線が走る。背はねずみ色で、翼は黒く顕著な一白斑がある。腹面は白く体側は赤褐色を帯びる。雌の腹面には細かい波状の横じまが多い。くちばしは鉤状に曲がり、昆虫・トカゲ・カエルなどを捕食する。木の枝などにえものを突きさす習性は「もずの速贄(はやにえ)」として知られる。秋にはキイーキイーと鋭く鳴き、「もずの高鳴き」と呼ばれる。東北アジアに分布し、日本では各地で繁殖。北海道以外では留鳥または漂鳥として見られる。《 季語・秋 》[初出の実例]「秋の野の尾花が末(うれ)に鳴く百舌鳥(もず)の声聞きけむか片聞け吾妹」(出典:万葉集(8C後)一〇・二一六七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
動植物名よみかた辞典 普及版 「百舌」の解説 百舌 (モズ) 学名:Laniidae bucephalus動物。モズ科の鳥 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報