週休2日制(読み)しゅうきゅうふつかせい(英語表記)five-days workweek system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「週休2日制」の意味・わかりやすい解説

週休2日制
しゅうきゅうふつかせい
five-days workweek system

1週間に2日を労働休止日とする制度。週5労働日制を意味する。労働時間短縮のための重要な目標の一つであり,国も厚生労働省をはじめとして普及に力を入れている。毎週2日休日とするものを完全週休2日制という。 1999年に何らかの週休2日制を採用している企業は 91.3%となっており,完全週休2日制の企業は 14.5%,労働者割合は 45.9%で,週休2日制は徐々に広まってきているが,まだ完全週休2日制の割合は低い。週休2日制が普及した背景としては,公務員金融機関の完全週休2日制が 89年から実施されたこと,さらに企業も人材確保のため,週休2日制の導入を図ったことがあげられる。

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世界大百科事典(旧版)内の週休2日制の言及

【休日】より

…第1次大戦後の〈危機〉における労働運動の高揚は,8時間労働制をヨーロッパ全土に普及させた。
[週40時間制要求と週休2日制]
 週48時間制の確立後,国際労働運動は週40時間制を要求するが,それは1930年代の世界大恐慌の情勢下に,失業・操短対策の意図もからんで端緒的に成立をみた。フランス人民戦線政府の週40時間法(1936)や,アメリカのニューディール政策における全国産業復興法NIRA(1933),公正労働基準法(1938)などである。…

※「週休2日制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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