労働時間短縮(読み)ろうどうじかんたんしゅく(その他表記)reduction of working hours

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「労働時間短縮」の意味・わかりやすい解説

労働時間短縮
ろうどうじかんたんしゅく
reduction of working hours

時短日本労働時間は欧米諸国と比較して年間 200~500時間も長く,経済力の大きさにかかわらず,それに見合った生活の豊かさを実感できない要因一つとなっている。労働時間の短縮は,日本全体として取り組むべき最も重要な課題の一つであり,1993年に成立した労働基準法改正では,94年4月から週の法定労働時間原則 40時間へ移行することが決まった。

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世界大百科事典(旧版)内の労働時間短縮の言及

【産業革命】より


【産業革命論の変遷】
 〈産業革命〉という言葉そのものは,K.マルクスやフランスのA.deトックビルらによっても用いられたが,厳密な学術用語としては,1880年代になってイギリスの社会改良家A.トインビーによって確立させられた。トインビーは,ケンブリッジで教鞭をとるかたわら,ロンドンのイースト・エンドなどのスラム改良に活躍した人物で,今もトインビー・ホールにその名をとどめている。彼にとって〈産業革命〉とは,18世紀後半,つまりジョージ3世登位以降,19世紀前半までのイギリスが,生産活動の機械化・動力化,工場制の普及,その結果としての工業都市の成立,産業資本家層と工場労働者の階層の勃興など,農村社会から資本主義的工業社会へ〈急激に〉大転換を遂げたことを意味した。…

※「労働時間短縮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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