逸早(読み)いちはやぶ

精選版 日本国語大辞典 「逸早」の意味・読み・例文・類語

いち‐はや・ぶ【逸早】

〘自バ上二〙 荒々しくなる。また、勢い激しくふるまう。→いちはやし
延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「皇御孫朝廷に御心一速(イチハヤビ)給はじと為て」
[補注]枕詞として固定した「ちはやぶる」と関係のある語か。また「倭姫命世記」に「伊豆速布留(いつはやぶる)神」の例がある。

いち‐はやく【逸早】

〘副〙 (形容詞「いちはやし」の連用形の副詞化) 機会をのがさないで真っ先に。他に先がけてすばやく。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房一二弾薬を逸疾(イチハヤ)く小舟に積入れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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