運動エネルギー兵器(読み)うんどうエネルギーへいき(その他表記)Kinetic Energy Weapon; KEW

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運動エネルギー兵器」の意味・わかりやすい解説

運動エネルギー兵器
うんどうエネルギーへいき
Kinetic Energy Weapon; KEW

弾頭が衝突する際に放出する運動エネルギーによって目標を破壊する兵器。従来の APFSDSなどの徹甲弾も KEWであるが,SDI計画においては指向性エネルギー兵器とともに弾道ミサイル迎撃のための兵器として開発されていた。それには目標に弾頭を直接衝突させる精密誘導能力を必要とするが,その技術は 1980年代初期に確立していたので指向性エネルギー兵器よりは実用化が早いとみられていた。基本的にはミサイルの形で目標に命中するものと,レールガンのように無誘導弾を命中させるものがあるが,いずれも弾頭の速度をきわめて大きくすることにより運動エネルギーを得ている。しかし,SDI計画の変更に伴い,宇宙配備の兵器はなくなり地上発射の対弾道ミサイルのみが生き残った。

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