過コレステロール血症(読み)かコレステロールけっしょう(その他表記)hypercholesteremia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過コレステロール血症」の意味・わかりやすい解説

過コレステロール血症
かコレステロールけっしょう
hypercholesteremia

コレステロール血症。血漿中のコレステロール値が 250mg/dlをこえて上昇している状態で,アテローム性 (粥状) 動脈硬化症との関連で注目されている。体質 (遺伝) に基づく家族性過コレステロール血症は,10~20歳で黄色腫が,アキレス腱や手の伸筋腱をはじめとして,くるぶし,膝,足指その他の関節に生じ,早期に脳,心臓,大動脈のアテローム性硬化症を起す疾患である。後天性の過コレステロール血症は1次性と2次性に分れる。1次性は動物性脂肪の過剰摂取によるものが多く,コレステロールと飽和脂肪酸を減らし,不飽和脂肪酸の多い食事を与えると,急速に正常化する。2次性は甲状腺機能低下症,ネフローゼ症候群,異常蛋白血症,糖尿病,原発性胆汁性肝硬変などに続発するものである。

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