道俣駅(読み)みちまたのえき

日本歴史地名大系 「道俣駅」の解説

道俣駅
みちまたのえき

現在の智頭辺りは、奈良・平安時代には山陽道から分岐し、志戸坂しどざか峠を経て因幡国府(現国府町)に通じる官道が通っていたとされる。平安時代には因幡国に入って最初の駅が当駅であった。「日本後紀」大同三年(八〇八)六月二一日条に「八上やかみ郡莫男駅、智頭ちつ郡道俣駅」とみえ乗用はまれであるという理由で両駅に常備されていた駅馬のうち各二匹が廃されている。「延喜式」には当駅の記載はないが、因幡国司となって因幡国府に下向した平時範の日記「時範記」の承徳三年(一〇九九)二月一五日条に「鹿跡御坂」(志戸坂峠)での境迎えの儀式を終えた時範一行が官人たちの先導で山を下り、巳刻に「智頭郡駅家」に着いたと記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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