「時範記」承徳三年(一〇九九)二月一五日条に「鹿跡御坂」がみえ、当峠と考えられる。「ししと」と読んだのが「しと」に転訛したものであろう。あるいは「ししとみ」と読んだとすれば、寛政年間(一七八九―一八〇一)の成立という「因幡志」に当峠を
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
岡山県北東部の英田(あいだ)郡西粟倉(にしあわくら)村と鳥取県八頭(やず)郡智頭(ちず)町との境界にある峠。標高581メートル。かつては因幡往来(いなばおうらい)の難所で、駒帰峠(こまがえりとうげ)ともいったが、1934年(昭和9)にトンネルがつくられ、さらに1975年(昭和50)国道373号に昇格、その後新志戸坂トンネルが建設された。
[由比浜省吾]
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