遠山郁三(読み)トオヤマ イクゾウ

20世紀日本人名事典 「遠山郁三」の解説

遠山 郁三
トオヤマ イクゾウ

明治〜昭和期の皮膚科学者



生年
明治10(1877)年3月1日

没年
昭和26(1951)年1月2日

出生地
岐阜県

学歴〔年〕
東京帝大医科大学〔明治35年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔大正3年〕

経歴
東京帝大皮膚科教室を経て、明治40年仙台医学専門学校、45年東北帝大付属医専、大正7年東北帝大各教授となり、皮膚病黴毒学講座を担当。6〜8年欧米留学。この間、7年東北帝大教授、9〜11年医学部長、15年東京帝大皮膚科学教授、昭和12年定年退官。この間宮内省嘱託、10年欧米、11年中国へ出張、12〜17年東京逓信病院長、のち立教大学長を歴任。また日本皮膚科学会理事長、同名誉会頭、日本性病予防協会会頭などを務めた。連圏状粃糠疹を新疾患として報告、皮膚科学領域に生化学的研究を採り入れるなど多くの業績を残した。共著に「彩色皮膚病図譜」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠山郁三」の解説

遠山郁三 とおやま-いくぞう

1877-1951 明治-昭和時代の皮膚科学者。
明治10年3月1日生まれ。東北帝大教授をへて,大正15年母校東京帝大の教授。のち東京逓信病院院長,立大学長,同大総長をつとめた。生化学的研究を皮膚科学の領域にとりいれたことで知られる。昭和26年1月2日死去。73歳。岐阜県出身。著作に「彩色皮膚病図譜」(共著)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例