遠管郷(読み)おくだごう

日本歴史地名大系 「遠管郷」の解説

遠管郷
おくだごう

和名抄」高山寺本は「建部」、東急本は「建管」と記すがともに訓を欠く。「三代実録」貞観一七年(八七五)一〇月一〇日条に「安芸国遠管駅」とあり、「延喜式」(兵部省)記載の駅名も「遠管」であるから、郷名も遠管とすべきであろう。

「芸藩通志」は「建管詳ならず」としながらも、遠管を建管に作るを誤りとし、小方おがた木野この(現大竹市)の内に比定。「又万葉集に佐伯郡高庭駅を載す、亦其地を詳にせず、或曰玖波駅なり」とする。「日本地理志料」は、建管は、建部遠管の誤脱とし、建部は山田やまだ古江ふるえ(現広島市西区)高井たかい中地なかじ口和田くちわだ石内いしうち(現佐伯郡五日市町)の諸村、遠管は小方油見ゆうみ・木野・大竹小島こじま黒川くろかわ玖波くば(現大竹市)、厳島(現佐伯郡宮島町)などの地を郷域に比定する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む