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建部 たけべ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

建部
たけべ

岡山県南部,岡山市北部の旧町域。旭川中流域に位置する。 1955年上建部村,建部村,竹枝村の3村が合体して町制。 1967年福渡町と合体。 2007年岡山市に編入中心地区の福渡は津山街道が旭川を渡るところに発達した渡し場集落で,近年は地方商業の中心地。吉備高原では米,野菜,ブドウを産し,酪農も行なわれる。北部に旭川ダムがある。一部は吉備清流県立自然公園に属する。

建部
たけるべ

古代の部民。「たけべ」「たてべ」とも読み,「武部」とも書く。詳細についてはわからないが日本武尊を偲んで設置された部とも,雄略天皇名代 (なしろ) として設置されたともいわれる。この地名,人名が各地に分布することから,この部民が広く存在していたことがうかがわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

たけるべ【建部】

古代の軍事的な部民。武部とも書き,〈たける〉は勇者の意。《日本書紀》景行紀43年条には景行天皇が子の日本武(やまとたける)尊の功名を伝えるために建部を定めたとし,《出雲国風土記》出雲郡健部郷の条にも同様の伝承がある。また《続日本紀》延暦3年(784)11月条では,雄略朝に〈健部君〉の名を賜ったとする。これから建部を日本武尊あるいは雄略天皇(大泊瀬幼武天皇(おおはつせわかたけのすめらみこと))の名代(なしろ)とする説がある一方,むしろ建部の名から日本武尊などとの関係が付会されたものとみ,建部を軍事的職業部とする説が有力である。

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大辞林 第三版の解説

たけべ【建部】

姓氏の一。

たけるべ【建部】

大和朝廷時代の部民の一。日本武尊やまとたけるのみことの名を伝えるために設けられたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

建部
たけべ

岡山県中央部、御津(みつ)郡にあった旧町名(建部町(ちょう))。現在は岡山市北区の一地区。旭(あさひ)川中流域にある。1967年(昭和42)旭川右岸の建部町(1955町制)と左岸の久米(くめ)郡福渡(ふくわたり)町(1922町制)が合併して新しい建部町が発足し、役場は福渡に置かれた。2007年(平成19)岡山市に編入。JR津山線、国道53号、484号が通じる。旧町域は旭川を境にして東は美作(みまさか)国、西は備中(びっちゅう)国にあたる。福渡は江戸時代には岡山、津山両城下町の中間にあり、津山往来の宿場、また旭川水運の中継地として栄え、津山藩番所が置かれた。建部は岡山藩の家老池田氏の陣屋町であった。農業は稲作と酪農が中心となっている。衣料、電気機械部品などの中小工場があり、また岡山市の中心市街地への通勤者も多い。旭川には県営旭川ダムがある。[由比浜省吾]
『『福渡町略史』(1954・福渡町) ▽『建部町略史』(1977・建部町) ▽『建部町史』全3巻(1991~1995・建部町)』

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