遠耳(読み)とおみみ

精選版 日本国語大辞典 「遠耳」の意味・読み・例文・類語

とお‐みみ とほ‥【遠耳】

〘名〙
遠方物音でもよく聞きとることのできること。また、その耳。
夫木(1310頃)三二「秋ふかみしもまつみねのかねの音に声うちそへて牡鹿なくなり〈源雅兼〉〈略〉右歌本文をよまれたるに侍めり、あさましくとをみみききける人かな」
② 遠方の物音をきくこと。
情報にうといこと。
※医師高間房一氏(1941)〈田畑修一郎〉四「事件はこの土地からはるか離れた所で遅々として進んでゐるのか停滞してゐるのかわからない位であったから、いつとなく遠耳になってゐた」

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デジタル大辞泉 「遠耳」の意味・読み・例文・類語

とお‐みみ〔とほ‐〕【遠耳】

遠方の物音でもよく聞きとることができること。また、その耳。

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