適応係数(読み)テキオウケイスウ

化学辞典 第2版 「適応係数」の解説

適応係数
テキオウケイスウ
accommodation coefficient

熱的に非平衡な状態にある気-固系で,気体が固体表面に衝突する際に行われるエネルギー交換の度合を示す量.衝突前の気体分子の温度Tg,衝突後の温度を Tg′,固体表面の温度を Ts とすると,

で定義されるαを適応係数という.完全弾性衝突でまったくエネルギー交換がないα = 0が下限で,完全にエネルギー交換が行われ,気体分子が固体表面と同じ温度になったことを示すα = 1が上限であるが,実測される系ではこの中間の値を示す.αの値は気体および固体表面の種類と状態によるが,気体の吸着が起こると適応係数は大きく変化することが知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 完全弾性衝突

関連語をあわせて調べる

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む