遷移金属-π-アリル錯体(読み)センイキンゾクパイアリルサクタイ

化学辞典 第2版 の解説

遷移金属-π-アリル錯体
センイキンゾクパイアリルサクタイ
transition metal π-allyl complex

低原子価の遷移金属に結合したアリル基は,多くの場合,3個のπ電子が非局在化して平面構造をとっている.このようなアリル基を有する遷移金属化合物を遷移金属-π-アリル錯体とよぶ.多くの遷移金属についてこのような錯体が知られている.ブタジエンの低重合反応においては反応中間体としてπ-アリル錯体の生成が仮定されており,いくつかのπ-アリル錯体が反応系から単離されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android