遷移金属-π-アリル錯体(読み)センイキンゾクパイアリルサクタイ

化学辞典 第2版 の解説

遷移金属-π-アリル錯体
センイキンゾクパイアリルサクタイ
transition metal π-allyl complex

低原子価の遷移金属に結合したアリル基は,多くの場合,3個のπ電子が非局在化して平面構造をとっている.このようなアリル基を有する遷移金属化合物を遷移金属-π-アリル錯体とよぶ.多くの遷移金属についてこのような錯体が知られている.ブタジエンの低重合反応においては反応中間体としてπ-アリル錯体の生成が仮定されており,いくつかのπ-アリル錯体が反応系から単離されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 電子

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む